シャボン(Shabon)は、『ONE PIECE』で描かれる世界に存在する 高い弾性と耐久力を持った特殊な”シャボン玉”、および それを利用して生み出される様々な道具の総称。 天然のシャボン玉をそのまま利用する道具もあれば、”コーティング”といった技術によって 加工が行われることもある。 作中では、これらを利用した”シャボン文化”が形成されている土地として 『シャボンディ諸島』と『魚人島』が登場している。 魚人島においてはシャボンを加工できる人物が”シャボン職人”と呼ばれている。
名前 | シャボン (Shabon) |
初登場 |
原作
アニメ
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シャボンは高い弾性によりとても丈夫に出来ており、1点への圧力が加わっても 大きく伸びてシャボン玉自体は割れることなく、物体が内外へ突き抜ける。 ただし、同時に複数箇所へ穴を開けられてしまうと割れてしまうらしい (原作『第603話 ”心に留めておけ”』より)。 詳しい原理は不明だが、シャボンは様々な圧力を軽減するという特性を持ち、 包まれたものは深海の強い水圧にも耐えることができる。 また、空中では浮力を得るためのものとしても使用されている。
基本的にシャボンは、”ヤルキマン・マングローブ”という植物の 根から分泌される天然樹脂由来のものとして描かれているが、魚人島で使用されている ”バブリーサンゴ”のような道具について 詳細が明かされていない部分も多いため、すべてのシャボンがヤルキマン・マングローブ由来であるのかについては やや不明瞭である。 原作『第612話 ”助けたサメに連れられて”』では、 魚人島に日光を届けている”陽樹イブ”について ”ウソップ”が『ヤルキマン・マングローブの親分みたいなもの』と 予想しているため、魚人島においては同植物が シャボンの供給源となっている可能性も考えられる。
シャボンディ諸島にて、ヤルキマン・マングローブから生成される天然のシャボン玉に 操縦席と推進機が一体化した器具を合体させた”ボンチャリ”という乗り物 (浮遊する自転車)が 観光客向けに提供されている。
詳細は『ボンチャリ』のページを参照のこと。
ボンバッグは、ヤルキマン・マングローブから生成される天然の『シャボン玉』に紐を付け その中に物を入れることで楽に持ち運びができるようにしたもの。 シャボンディ諸島にて、観光客の”買い物袋”代わりとして利用されている (原作『第497話 ”シャボン舞う諸島の冒険”』より)。
シャボンディ諸島にて、ヤルキマン・マングローブから生成される 天然のシャボン玉のうち、大型のものに合金を塗ることで建物の基盤とする技術が利用されている (原作『第497話 ”シャボン舞う諸島の冒険”』より)。
普段”天竜人”は顔を覆う球状のヘルメットのようなものを装着しているが、 そのまま物体をすり抜けさせるように食事などを行っている様子が描写されているため、これもシャボンを利用したものであると思われる。 なお、原作『第497話 ”シャボン舞う諸島の冒険”』における ”はっちゃん”の発言によると、彼らがヘルメットを装着している理由は 一般人 (人間)と同じ空気を吸わないようにするためであるらしい (はっちゃんは”マスク”と呼称している)。
シャボン文化のある魚人島自体が、巨大なシャボン玉の中に 外海から隔離された海と空気、島が内包されることで成立している。 シャボンは二重構造であり、外海との間には空気の層が存在している。 原作『第612話 ”助けたサメに連れられて”』において ”ネプチューン”が、”陽樹イブ”により 海底で唯一日光の差す場所に大昔魚人たちが住み始めたと語っているため、 魚人島の外殻も自然のものでなく ”ウォーターロード”のように彼らの手によって シャボンが加工されることで作り出されたものだと思われるが、詳細は不明。
ウォーターロードは、魚人島にて張り巡らされている 『シャボン』で出来たチューブ状の”水路”。 初出は原作『第608話 ”海底の楽園”』。 海中だけでなく空中に弧を描く形でも築かれており、”魚人族”や”人魚族”、 および魚たちが泳ぎながら使用する移動手段となっている。 ”ケイミー”によれば 島の”シャボン職人”と呼ばれる人物がシャボンを加工することで作り出されているらしく、 恐らく”コーティング”に近い技術だと思われるが、詳細は不明。