魔法の天候棒(ソーサリー・クリマ・タクト/Sorcery Clima-Tact)は、 『ONE PIECE』に登場するキャラクター”ナミ”が使用する棒状の武器。 かつての『天候棒』を ナミが『作中年代の間 (2年間)』に改良したもの。 以前の原動力は『貝 (ダイアル)』であったが、 本武器ではナミが滞在した『ウェザリア』の ”天候の科学”による力に置き換えられている。 様々な性質の”気泡”を放出できる3本の短い棒 (タクト)を 組み合わせて技を繰り出すという使用方法は変わっていない。 後に、改めて”ウソップ”の手が加えられた 『改良型』、”ゼウス”が合体した『ゼウス合体型』と 次第にパワーアップを遂げている。
名前 | 魔法の天候棒 (ソーサリー・クリマ・タクト/Sorcery Clima-Tact) |
使用者 | ナミ |
開発者 | |
初登場 |
原作
アニメ
|
本武器のベースとなった旧『天候棒』の開発者である ウソップの手によって改めて手が加えられたバージョン。 武器の”表面加工”においてはフランキーも協力した。 ナミ曰く『魔法のステッキ』。
ナミが『ウェザリア』で手に入れた ”天候の科学”による装置をすべて組み込みつつ、ウソップが 『作中年代の間 (2年間)』に手に入れた ”ポップグリーン”の力によって 握る力の強さで自在に伸縮する機能が追加されている。持ちやすさ、回しやすさも向上。 ナミが 『”ウェザリア”の天候科学の集大成』、『私の求めてた”魔法の天候棒”』と評していることから、 彼女が『2年間』に構想していたものに近い形で実現した、 ある意味『完成版”魔法の天候棒”』のようなものなのだと思われる。
『改良型 (Ver.2)』に、 かつて”ソルソルの実”の力によって産み出された 命を持った雲”ゼウス”の魂が合体したアップデート版。 ナミが以前通りに武器を使用する中で 自我を持ったゼウスによる”補助 (アシスト)”が加わるようになり さらに攻撃の幅が広がった。
かつて旧『天候棒』で構想されていたすべての機能を 完成版として形にした戦闘用機能 (コンポーズ)。 ただし、あくまで開発者のウソップが設計・想定したのは 気泡 (ボール)放出機能などの基本機能のみであり、 ほとんどの戦闘技はナミがそれらを応用し編み出したものである。 なお、各基本機能は『貝 (ダイアル)』によって実現しているらしい。
突風ソード (ガストソード)は、『魔法の天候棒』に搭載された 基本機能 (戦闘用コンポーズ)の一つ。 棒 (タクト)の先端から強力な”風の柱”を発生させ 敵を吹き飛ばす。
ブラックボールは、『魔法の天候棒』に搭載された 基本機能 (戦闘用コンポーズ)の一つ。棒 (タクト)の先端から小型の”黒雲”を発生させる。 ”正電荷”を帯びた”正電荷ブラックボール (せいでんかブラックボール)”という バリエーションもあり、敵の”ゼウス”を強制放電させるのに使用された。
雷雲=ロッド (ライウン=ロッド)は、『魔法の天候棒』の 基本機能 (戦闘用コンポーズ)を利用した応用技の一つ。 棒 (タクト)の先端から連なるように大量発生させた『ブラックボール』に 電気を与えることで『棒状の雷雲』を振り回すように扱い 敵を感電させる。
ミルキーロードは、『魔法の天候棒』の 基本機能 (戦闘用コンポーズ)を利用した応用技の一つ。 棒 (タクト)の先端から発生させられる”触れられる雲(恐らく空島の”島雲”と同じような材質)”で ”雲の道 (足場)”を形成する。
雷雲の罠 (サンダー・トラップ)は、『魔法の天候棒』の 基本機能 (戦闘用コンポーズ)を利用した応用技の一つ。 棒 (タクト)から発生させた、電気を帯びた”黒雲”を空中に浮かべておき、 それに触れた敵を感電させる対空用トラップ。
熱卵 (ヒートエッグ)は、『魔法の天候棒』に搭載された 基本機能 (戦闘用コンポーズ)の一つ。 棒 (タクト)の先端に高熱を帯びた大きな気泡を発生させる。 かつての『熱気泡』のパワーアップ版のようなものだと思われる。
ミルキーボールは、『魔法の天候棒』の 基本機能 (戦闘用コンポーズ)を利用した応用技の一つ。 棒 (タクト)の先端から発生させられる”触れられる雲(恐らく空島の”島雲”と同じような材質)”で 大きなクッションのようなものを形成し、敵の足止めなどに使用する。
天候の卵 (ウェザーエッグ)は、『魔法の天候棒』に搭載された 基本機能 (戦闘用コンポーズ)の一つ。 棒 (タクト)の先端から、中に”雷雲 (らいうん)”、”雪雲 (ゆきぐも)”、”雨雲 (あまぐも)”などを仕込んだ 動物の卵のような球体を生み出す。 様々な気象現象の元となり、戦闘技のトリガーとして使用される。
サンダーブリード=テンポは、『魔法の天候棒』の 基本機能 (戦闘用コンポーズ)を利用した応用技の一つ。 『天候の卵』によって生み出した雷雲から 敵の頭上に大規模な雷を落とす。落とすタイミングは棒 (タクト)側で操作が可能。 かつての『サンダーボルト=テンポ』のパワーアップ版のような技である。
レイン=テンポは、『魔法の天候棒』の 基本機能 (戦闘用コンポーズ)を利用した応用技の一つ。 『天候の卵』によって生み出した雨雲から 局所的な雨を降らせる。 旧『完成版”天候棒”』でも使用していた 同名技のパワーアップ版である。
蜃気楼=テンポ (ミラージュ=テンポ)は、『魔法の天候棒』の 基本機能 (戦闘用コンポーズ)を利用した応用技の一つ。 棒 (タクト)から発生させた冷気によって空気密度を変え、著しい温度差による光の異常屈折 (要するに”蜃気楼 (しんきろう)”)を発生させることで、自身のいる位置を敵に錯覚させたり、 姿を消したりすることができる。 旧『完成版”天候棒”』の同名技と同じ効果だと思われる。
レイン=スパークは、『魔法の天候棒』の 基本機能 (戦闘用コンポーズ)を利用した応用技の一つ。 『天候の卵』によって生み出した雨雲から 局所的な雨を降らせる。 『レイン=テンポ』との違いについて詳細は不明だが、 作中の描写とネーミングから、先の技よりも更に局所的で勢いの強い”スコール”のような雨を降らせるのだと思われる。
ゼウスブリーズ=テンポは、『魔法の天候棒』の 基本機能 (戦闘用コンポーズ)を利用した応用技の一つ。 当時まだ敵対していた”ゼウス”に 『天候の卵』を (最終的に不可抗力だったが)食べさせ、 それによって雷雲と化したゼウスの体を利用して巨大な雷を落とした。 いわばゼウスを利用した 『サンダーブリード=テンポ』の強化版である。
戦闘ではなく、日常生活で役に立つ機能 (コンポーズ)。
シャワー=テンポは、『魔法の天候棒』を利用した ナミの日常生活における便利機能。 棒 (ロッド)から発生させた小型の雲により小規模な雨を降らせ、 『サウザンド・サニー号』の浴室で ”シャワー”の代わりとして使用している。
恐らく戦闘に使用する『レイン=テンポ』と原理は同じで、 その小規模版だと思われる。