刀剣(とうけん/Sword)は、『ONE PIECE』に登場する武器としての”刃物”の総称。 同作で描かれる世界では、現実世界で言うところの”日本刀”や”洋刀 (サーベル)”といった形式を持つ”刀 (かたな)”や、 その他”剣 (けん)”、”薙刀 (なぎなた)”、”槍 (やり)”などといった武器が一括りのジャンルとして扱われ[注]、 共通の”位列”によって武器としてのランクが示される。
なお、登場している刀剣の種類は『刀剣の一覧』を参照のこと。
名前 | 刀剣 (とうけん/Sword) |
初登場 |
原作
アニメ
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位列 (いれつ)は、『ONE PIECE』に登場する 『刀剣』の武器としてのランクを示す分類。 一般的に、この位列を与えられている刀剣は”名刀 (めいとう)”と呼ばれる。 『良業物』以上の名刀は 作中でその工数 (世界に存在する数)が示されているが、 使用者の力量によってその位列が上がることもある(後項『黒刀』を参照のこと)。
最上大業物 (さいじょうおおわざもの/Supreme Grade Blades)は、『ONE PIECE』に登場する 『刀剣』の”位列”の一つ。 最も階級の高い位列であり、世界には該当する刀剣が ”12工”のみ存在するとされる[注]。
作中に登場している”最上大業物”の種類は『刀剣の一覧#最上大業物』を参照のこと。
大業物 (おおわざもの/Great Grade Blades)は、『ONE PIECE』に登場する 『刀剣』の”位列”の一つ。 2番目に高い位列であり、世界には該当する刀剣が ”21工”のみ存在するとされる[注]。
作中に登場している”大業物”の種類は『刀剣の一覧#大業物』を参照のこと。
良業物 (りょうわざもの/Skillful Grade Blades)は、『ONE PIECE』に登場する 『刀剣』の”位列”の一つ。 3番目に高い位列であり、世界には該当する刀剣が ”50工”のみ存在するとされる[注]。
作中に登場している”良業物”の種類は『刀剣の一覧#良業物』を参照のこと。
黒刀 (こくとう/Black Blade)は、『ONE PIECE』に登場する『刀剣』のうち 刃が黒く染まったものを指す総称。 原作『第51話 ”ロロノア・ゾロ海に散る”』にて 世界最強の剣士”ジュラキュール・ミホーク”が 自身の刀を『世界最強のこの黒刀』と称した場面が、この言葉の初出である。 その刃の”硬さ”が特性とされ、『第473話 ”王下七武海バーソロミュー・くま現る”』では 『恐竜が踏んでも1ミリも曲がらない』と語られている。
当初は、単に刀剣の種類の一つだと受け取れる説明のみであったが、 原作『第779話 ”最期のケンカ”』にて 通常の刀剣が使用者の力量によって黒刀へと変化し誕生することが明かされ、その後 『第937話 ”おいはぎ橋の牛鬼丸”』などの話より そのためには長い期間 (戦歴)を必要とすることも示唆されている。 作中の描写では、使用者の”覇気”も関係していることが示されているが、詳細は不明。
刀剣が黒刀へと変化することについて、作中では『成る (なる)』という言葉が使われる。 原作『第955話 ”閻魔”』では ”黒刀と成る”ことによって刀剣の位列が上がる可能性があることも示されている。 しかし、『良業物』以上の名刀の”工数 (世界に存在する数)”が 作中年代を通して変化せず一貫しているところを見ると、 位列が上がること、ひいては刀剣が黒刀と成ることは 滅多に起こり得ないことであり、余程の突出した実力者 (剣豪)が誕生した場合のみ発生する事象なのだと思われる。
妖刀 (ようとう/Cursed Blade)は、『ONE PIECE』で描かれる世界において 使用者を呪うように死に至らしめる力を持った『刀剣』を指す総称。 この言葉の初出は、原作『第97話 ”三代鬼徹”』で 妖刀”三代鬼徹”が登場した際である。 同エピソードでは、その”呪い”のような力は 使用者の気迫・力量によって抑え込み、付き従わさせられることが示された。
そして、後に原作『第1033話 ”霜月コウ三郎”』における 刀匠”霜月コウ三郎”の話により、 ”妖刀”という言葉は単に 刀剣を服従させられない”弱者”が作り出した言葉だと明かされ、 そのようなレッテルを貼られることはつまり その刀剣が”名刀”たる証拠であり、”誉れ (ほまれ)”であると語られた。 作中では『刀にも性格がある』、『刀は持ち主を選ぶ』とも語られており、 つまり”妖刀”とは『自分に見合わない使用者を殺す』という荒くれた性格 (気性)を持った 刀剣に対する形容なのだと思われる。
ちなみに、作中では”閻魔”のような 『使用者の覇気を際限なく放出させる』という性質を持った刀剣も登場しており、 恐らくこの性質も、先述した”妖刀”と呼ばれるようなものとはまた別の 『名刀の性格』の一つなのだと思われる。 これも、弱者が使えば命を危険に晒すという点では 妖刀に近しい存在である。